地域マネー
最近地域マネーという言葉をよく聞くようになりました。
これは現金などの法定通貨とは違い、全国共通というものではありません。
地域マネーは一部の目的や地域のみで発行されて利用できます。
一部の地域経済の発展を目的としているので、使用を促進するために使用期間を限定している場合もあります。
貯めておく意味がないので、使う目的のお金です。
地域マネーは、例えば互助福祉などでの助け合いや人々の絆を深めるために利用します。
現在全国的にこうした地域マネーを利用する地域が多くあり、300以上のコミュニティが使用しているようです。
これは商品券などとも違い、その地域では準通貨として利用できるようです。
地域マネーを利用すると自分の土地やコミュニティに対する積極的な参加が促進されるようです。
地域マネーは地域のグループなどでそれぞれに名前や単位を決めて、サービスや物を交換し、現金では価値が決められない互助福祉などに対して「ありがとう」の意味を込めて支払う表現手段としています。
ですから現金と違い、地域の人々の心と心の触れ合いを促進する潤滑油のような存在なのです。
地域マネーには通帳方式、日本紙幣のような紙券方式、チップ方式、手形のような借用書方式、ICカード方式など、地域によってそれぞれ工夫しているようです。
地域の繋がりが薄れ、個人主義となってきている現代に、地域マネーは助け合いや地域に対する愛情を引き出す、心のこもった通貨なのです。