スキミング
スキミングとはクレジットカードの磁気ストライプに書き込まれているカード情報を読みとり、偽造カードに書き込んで不正使用する行為のことです。
平成9年頃から被害が急増しましたが、平成15年をピークに減少しはじめ、現在ではかなり被害は減っています。
被害が減少しているのはユーザーがカードの管理に気を配るようになったこと、警察やカード会社によるスキミング防止策が功を奏していることからだと考えられます。
磁気ストライプに情報を記録するタイプのカードの場合、情報を読み出すこと自体は比較的簡単にできると登場当初から指摘されていました。
しかし、抜き取った情報を偽造カードに移すとなると、偽造カードの製造に、やや高価な装置が必要で、採算を取るためには、それなりに大規模にやる必要があり、足がつきやすく摘発は容易と考えられていました。
しかし、IT技術の進歩普及により、その気になれば個人でも多少のコストで使用に耐える偽造カードが作れるようになり、スキミングによる情報の盗み出しが盛んに行われるようになったと言われています。
スキミングの実行方法としては実に様々な方法が行われてきました。
店員を買収したり、自ら店員になってレジカウンターの下に設置したスキマー(読みとり装置)でカード情報を盗み出すという古典的な方法から、加盟店の端末に無線で情報を外の受信機に飛ばす仕掛けを施したり、警察を装って本人の目の前でカード情報をスキマーで読みとったり、などはほんの一例に過ぎません。