履行延滞
履行延滞とは債務(カードの支払いなど)を履行期(支払日)を過ぎても行わないことです。
履行が不可能な場合の履行不能と区別し、履行が可能なのに履行がされないことを履行遅滞といいます。
そうすると、カード破産者がお金がないので支払いができない場合には履行不能というべきではないかと思われるかもしれませんが、金銭債務つまりお金を払わなければならない債務の場合、履行不能という概念がありません。
お金の場合、何とかして金策すれば用意できるはずで、用意できないのは、単に履行を怠っているのであって不能になっているのではないという考え方なのですね。
履行不能というのは「世界に一つしかない壺を落として割ってしまった。
」というような場合に使う言葉なのです。
履行遅滞つまりカードの支払いが遅れている状態になるとどうなるのでしょう。
まずは支払額に遅延損害金が加算されます。
当然ですが、厳しく催促されることにもなります。
少なくとも支払いが完了するまではクレジットカードは使えなくなります、履行を遅滞しているカードだけではなくて他のカードも使えなくなる場合があります。
さらに、カードの更新が拒否される場合もあるでしょう。
カード会社としては、いつまでも入金がない場合裁判所に申し立てて利用者の財産を差し押さえるなどして強制的に債権を取り立てるということも可能です。